声明・談話

年頭所感

 二〇一三年は、前年末の総選挙で自公連立へ政権が戻り、夏の参議院選挙においても与党が大勝し、衆参とも、与党多数の国会情勢となった年でした。自民党が一人勝ちで、単独、巨大となり、安倍政権がその意のままに復古主義へと突き進んでいます。憲法を変え、この国の形を変えようと、きな臭い道をひたすら走りぬこうとして、戦後最も危険なウルトラ保守政権が、この国の方向性を大きく転換させつつある一年となってしまいました。
 夏以降、五輪招致における虚言をはじめ、消費税増税の明言、脱原発の転換と原発推進、集団的自衛権の解釈変更、そして、特定秘密保護法の採決など、いずれも、国民世論は懐疑的、批判的な声が多数でありながらも、安倍首相は無反省と強行を繰り返してきています。
 特に、年末に強行成立させた特定秘密保護法は、戦前の治安維持法を彷彿させるもので、医療者に対しても患者情報について回答義務が課せられることが政府から示されており、極めて危険な法律です。
 来るべき診療報酬改定に関しても、マイナス改定が、ここまで当然のように政府や財務省が広言してはばからない状況になるとは、想像した方は少なかったのではないでしょうか。消費税増税の損税分を上乗せ加味しても、総枠でマイナス改定とは、医療界はなんと愚弄されたことでしょう。
 改定内容も「地域包括ケア」構想が着実に実践されるとみられ、主治医機能の徹底などフリーアクセス制限や、在宅医療における細やかな制約など、我々開業医の地域医療活動を縛る方向で議論が進んでいます。
 個々の政策は国民世論と乖離しながらも、政治不信によるあきらめ感と経済成長への期待により安倍政権への高支持率が続いていました。しかし、あまりにも強引な国会運営で、強行採決が連続される中で、国民は、いつまでも騙され続けることは決してないでしょうし、協会としては、世論喚起の運動などをさらに強める決意です。
 昨年、協会では「これからプロジェクト」として、参院選前にはシンポジウムの開催や、不十分な社会保障体制、医療制度の問題点を周知喚起する活動を展開しつつ、個別指導や審査をはじめ、日常的に生ずる様々な会員からの相談への対応を充実させるなど、地に足をつけながら、開業医の声を、会の内外に発信する活動を行ってきました。
 年末もマイナス改定となるかの正念場であり、最後まであきらめることなく、会員の皆様にもプラス改定の実現を訴えてきているところです。
 二〇一四年も厳しい一年が続くかもしれません。しかし、ひるむことなく、住民、県民、議員の方々に、開業医の声を届けるべく、協会活動を邁進させていく所存です。
 今後のご協力をお願いし、年頭の挨拶といたします。
二〇一四年 元旦 埼玉県保険医協会理事長 大場 敏明

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