3つの方針講演会 2.論理的な活動

開催日: 2023年1月28日 5:00 PM - 7:00 PM

3つの方針講演会 2.論理的な活動

■ これから世界と日本はどうなるのか
開催日時:2023年1月28日(土)17:00 ~ 19:00
講師:内田 樹 氏
   神戸女学院大学 名誉教授

全国から大勢のご視聴ありがとうございました!

■アーカイブ配信
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『これから世界と日本はどうなるのか アーカイブ配信フォーム』

講演会を視聴した参加者から寄せられた感想を紹介します。

最悪の事態に備えるのが苦手
本田 宏 NPO法人医療制度研究会
 20年近く、医師の絶対数不足問題を訴えてきたが、内田樹氏の「日本人は最悪の事態に備えるのが苦手」という指摘には、思わず膝を打ってしまった。
 現在日本の医師数は人口当たりOECD平均と比較すると13万人少なく、医学部卒業生数も人口当たりでOECD最少だが、厚労省は医学部定員削減を諦めていない。出生数が80万人を割り、海外永住者が過去最多の55万人を超えても、防衛費倍増が政府の最優先課題のようだ。
 もう私たちに残された選択は、自助で「最悪の事態に備える」ことしかない国のようである。
創立50周年とWBC優勝
鈴木 稔 西大和歯科クリニック(和光市)
 内田樹先生「これから世界と日本はどうなるのか」の講演がありました。
 19世紀のイギリスの政策から推論する今後の日本。キューバ危機頃の原水爆実験と第三次世界大戦の可能性から、どうしてそれは起きなかったのか?隣国韓国の人口減少から、日本の少子高齢社会を考える。中国の今を知ること、興味深い話でした。
 正直あまりにも衝撃的すぎて、理解出来なかったというのが本音です。
 その為、少しでも理解を深めようと、先生の著書「夜明け前(が一番暗い)」を読了しました。物事の見方や考え方を学ばせられる感じでした。かなり勉強不足な部分があることにも、気付かされました。更に、先生の著書「サル化する世界」も読中です。
 私自身、コロナも収まってきているということで、同窓会をしました。同級生達も、口々にコロナ禍は本当に辛かったと言っていました。私自身、本当にそうでした。まだ、どうなるか分かりませんが。
 しかし、街を歩く人の出は、戻ってきている感じでした。確実に、夜明けが近付いている感じがしました。また、WBCの優勝が、日本を元気にしてくれました。
 先生の言葉「多くの人が強く願うことは実現する」は本当だと思いました。
 最後に、サイン入りの著書ありがとうございました。
多様性を包摂した新たな共同体の形成を
山田 昌樹(さいたま市)
 「人口減の局面であっても経済成長をする」という資本主義からの厳しい要請にこたえるには、人も資源も離散して生業が営める「地方離散シナリオ」ではなく、すでに政府と産業界は、都市部に人口集中し、それ以外は無住地化する「都市集中シナリオ」に向けて舵を切っているとのこと。行政・医療・教育といった社会共通資本(宇沢弘文)の統廃合で、「人口過疎地域」を人為的に作り出し、「無住地化」し、環境破壊をしても文句を言う住民のいない所で原発、産廃廃棄等やりたい放題を構想。日本より少子化の進むお隣韓国では2022年の合計特殊出生率(暫定値)は0.78。前年の0.81からさらに低下。ソウル首都圏に人口の約50%が集中、地方の自治体は衰退が始まっているとのこと。K-popや韓流ドラマだけに関心を寄せている場合ではない。多様性を包摂した新たな共同体の多数形成が必要だ。
<講演のポイント>

パンデミック、ウクライナでの戦争、異常気象、人口減、AI導入による雇用消失・・・などなど、いま世界は地殻変動的な変化を前にしています。「先が見えない」のはいつの時代でも同じですが、今の日本社会は「ある程度先の見えていること」についてもほとんど何の備えもしていません。日本人はもう少し危機感を持った方がいい。そのことについてお話しようと思います。