理事長就任挨拶

 第48回定期総会で理事長を拝命致しました山崎利彦です。
 埼玉県保険医協会はこれまで大場前理事長が10年、その前は青山元理事長が10年理事長を務められ、多くの活動を実践して参りました。現在協会は会員が4,200人を超える大きな組織に拡大し、多くの会員の先生方の期待に応えていく重責に、身の引き締まる思いです。
 日本の医療は1983年に厚生省(当時)が出した「医療費亡国論」に基づき、徹底的に医療費抑制策をとり、今世紀に入ってからは新自由主義政策により社会保障制度そのものが大幅に後退しています。極めて脆弱になった医療制度は正に崩壊の危機に瀕しておりましたが、昨年から生じたコロナ禍によりすっかり破壊されつつあります。
 格差が拡大し、貧困層が大幅に増える中で、地域住民の社会保障と生活権を守るためにも、私たち保険医の役割は大変大きいはずです。現実には私たち保険医の生活・人権がしばしば脅かされる社会になりつつあるのです。
 埼玉県保険医協会はこれまで、3つの基本方針(憲法に基づく公平性、論理的な運動展開、EBMに基づく医療の展開)に基づいて開業医の経営と権利、そして地域住民の医療を守ることを目的に活動してきました。私達の活動は、現在、そして今後、より一層重要なものとなっていきます。こうした活動を実践して行くためには、多くの会員の先生方のご支援がぜひとも必要です。今後とも埼玉県保険医協会に更なるご協力をお願いして、理事長就任にあたってのご挨拶とさせていただきます。

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