口管強の講習会

○2025年1月16日~1月28日配信分
 寄せられた質問および講師からの回答を紹介します。

Q1:Hidden Cariesは高齢化し、長期間の咬耗は強い影響があると考えてよいですか。
A1:エナメル質が分厚い時は問題が生じませんが、高齢化し、エナメル質が咬耗するとHidden Cariesは破折につながると考えられます。
    8020推進財団の資料では抜歯の原因は1位が歯周病、2位が齲蝕、3位が破折ですが、
    Hidden Cariesが破折の原因の一つと考えると齲蝕は現在でも歯周病に匹敵する抜歯の原因だと思われます。

Q2:3DSに使う薬剤をお教えください。
A2:齲蝕の主要な原因菌であるミュータンス菌は連鎖球菌の中でも過酸化水素を分解する酵素(カタラーゼ)を持っていません。
    これを細菌学ではカタラーゼ陰性と言います。歯周病菌もカタラーゼ陰性なので酸化ストレスに弱い菌です。
​​​​​​​    東北大学の菅野教授はこの性質を利用して、3%過酸化水素水とレーザー(ブルーラジカル P-01)を組み合わせた治療方法を
​​​​​​​    開発しています。3DSでは市販の洗口剤(希釈せずに使用するもの)を使用しています。トレーにガーゼを貼っている場合は、
​​​​​​​    殺菌力のある洗口剤を使用し、ガーゼを貼っていないトレーでは殺菌力のあるジェルを使用するようにしています。

歯科医療安全管理講習会

○2025年2月28日~3月11日配信分
 寄せられた質問および講師からの回答を紹介します。

Q1:歯科医師の救命処置はどこまで行うべきでしょうか。当院でルート確保をしようとした際に、
    救急隊から「歯科でルート確保はいいのですか?」と確認を求められたことがありました。
A1:歯科医師法における歯科医師の治療行為は、端的に言うと歯科疾患を対象とした医療の範囲内になります。
    したがって、歯科医療を目的としたルート確保は、当然全く問題ありません。
    例えば、歯科疾患を対象とした全身麻酔、鎮静法、抗菌療法などです。
    さて、それでは歯科治療中に喘息発作が起きた場合はどうなのか?
    喘息の治療そのものは、当然歯科医療ではないですが、歯科治療中の緊急時の対応は医療者として歯科医師に求められます。
    このような緊急時の救急蘇生や静脈確保等は、歯科医師が行なっても問題ございません。むしろ、適切な対応が求められます。
    ただ、問題は電車の中や公共の場で緊急時に遭遇した場合、対応して良いのか?よく、問題になっています。
    過剰な対応は不必要ですが、周囲に医師がおらず、救命に必要であれば、良心で行動するべきと考えます。

Q2:輪状甲状靱帯穿刺の際、刺入する深さはどの位でしょうか。
A2:皮膚と気管周囲の軟骨輪を貫いて、気管腔に入りますので、5~10mmぐらいです。

歯科院内感染防止対策講習会

○2025年7月15日~7月29日配信分
 寄せられた質問および講師からの回答を紹介します。

Q1:歯科用ユニット給水系の細菌汚染対策として使用する消毒薬のおすすめがあれば教えてください。
A1:各メーカーにておすすめがあるようですので、ご確認ください。

Q2:治療後の手洗い時に手を拭いたペーパータオルは医療廃棄物として処理しなければいけないのでしょうか。
A2:通常の可燃物で処理可能です。

Q3:院内での勉強会は、何かマニュアル等を作らないといけないですか。
A3:作成は必須ではありませんが、記録をお願いします。
    現在、内容確認があったことはありませんので、日時・参加者名でも良いのかとも思いますが、
    念のため、使用した資料やレジュメを残しておいてください。最低限、タイトルは残す必要があります。

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