声明・談話

2013年9月30日
内閣総理大臣
安倍 晋三 殿
埼玉県保険医協会
理事長  大場敏明
〒330-0074 さいたま市浦和区
北浦和4-2-2アンリツビル5F
TEL 048-824-7130 FAX 048-824-7547
福島第一原発の事故処理への真摯な対応を求めます
拝啓
 貴職のご活躍に敬意を表します。
 当会は埼玉県内の開業医師・歯科医師約3900人より構成される会です。

 8月より新聞各紙で報じられている福島第一原発の汚染水漏洩問題につきましては、連日被害の拡大が報告されており、原子力規制委員会は同月21日、国際原子力事象評価尺度において「重大な異常事象」であるレベル3相当との判断を下されました。しかし、これ以降も汚染水の一部が排水口を伝い、海に流出した可能性が指摘され、予断を許さない状況が続いています。
 総理は国際オリンピック委員会総会の席上で、「汚染は港湾内に留まっている」との認識を示されておりますが、国際社会の中では信頼に足る回答、対処を行えていないのが実状ではないでしょうか。現に国際原子力機関の総会でも汚染水問題について指摘を受けており、2020年の東京オリンピック開催が決定し、海外メディアの関心が集まる中、今後の対応によっては更に国際的な非難に晒される可能性は十分にあります。

 日本が安全であることを国際社会に示すためにも、一連の原発事故、汚染水問題について政府、国として真摯にこの問題に取り組み、福島を含む3.11の被災地再建のためにより一層ご尽力されますことを強く要望いたします。
敬具

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